キャベツは食卓に欠かせない野菜ですが、毎年特定の時期に価格が高騰する傾向があります。
本記事では、キャベツの価格変動の仕組み、高騰する時期の特徴、そしてお得に購入するためのポイントを詳しく解説します。
キャベツが高い時期はいつ?
キャベツが特に高くなるのは「3月~5月」「8月~10月」「12月~2月」の3つの時期。特に 1月~2月 は霜害の影響が大きく、価格が最も高騰しやすいです。
年間価格推移の特徴
■春(3月~5月)
春キャベツの出荷が始まる時期で、供給量が増加し価格が安定しやすいです。
ただし、春先の気温上昇や天候不順が生育に影響を与えると、価格が上昇することがあります。
■夏(6月~8月)
高温や長雨などの異常気象が生育を妨げ、供給量が減少し価格が上昇する傾向があります。
特に、2024年の夏は記録的な長雨と日照不足により、生育不良となり8月に価格が急騰しました。
■秋(9月~11月)
秋冬キャベツの出荷が始まる時期ですが、夏の天候不順の影響が残ると、生育が遅れ価格が高騰することがあります。
2024年12月には、東京都中央卸売市場での平均卸売価格が1キログラムあたり227円と、前年同月比で約2.9倍に急騰しました。
■冬(12月~2月)
寒さや霜害などが生育に影響を与え、供給量が減少し価格が上昇することがあります。
2025年1月には、農林水産省の調査でキャベツ1キログラムあたりの平均価格が553円と、平年比で約3.4倍に達したことが報告されています。
キャベツが高い主な要因
- 端境期
- 天候不順や自然災害
- 輸送コスト
端境期
端境期(はざかいき)は旧産地から新産地への切り替わり時期で、供給量が一時的に減少し価格が上昇しやすくなります。
特に、3月末からゴールデンウィーク前後は端境期にあたり、価格が高騰しやすい時期とされています。
天候不順や自然災害
異常気象や季節外れの天候パターンは、キャベツ栽培に頻繁な影響を及ぼし、収穫量の減少を招くことがあります。
特に、春先や秋の長雨、夏の猛暑は、キャベツの成長にとって厳しい条件となります。
これにより、キャベツの供給が不安定になり、価格が高騰することがあります。
輸送コスト
燃料費の高騰や物流コストの上昇は、キャベツの価格に直接影響を与えます。
特に、ガソリン価格の上昇は、農産物の輸送コストを直接的に押し上げる要因となっています。
輸送コストが増加することで、農家や流通業者はその負担を価格に転嫁せざるを得なくなり、結果として消費者が支払う価格が上昇します。
キャベツをお得に購入する方法
- 旬の時期を狙う
- 野菜宅配の活用
旬の時期を狙う
キャベツには「春キャベツ」と「冬キャベツ」があり、それぞれ旬の時期があります。
春キャベツは3月から5月頃が旬で、葉が柔らかく甘みが強いのが特徴です。
一方、冬キャベツは11月から2月頃が旬で、葉がしっかり巻いており煮込み料理に適しています。
旬の時期は供給量が増えるため、価格も比較的安定しやすくなります。
この時期を狙って購入することで、新鮮で美味しいキャベツをお得に手に入れることができます。
野菜宅配の活用
野菜宅配サービスを利用することで、新鮮なキャベツを手頃な価格で購入できます。
野菜宅配サービスで提供されている野菜は、市場を通さず生産者と直接契約している場合が多く輸送コストも抑えられるため価格面でメリットがあります。
また、旬の野菜セットを利用することで、単品で購入するより割安になります。
キャベツを長持ちさせるコツ
- 新鮮なキャベツを選ぶ
- 冷蔵・冷凍での保存テクニック
- 保存期間を延ばす下ごしらえ
新鮮なキャベツを選ぶ
外葉が緑色でみずみずしく、ピンと張りがあるものを選びましょう。
芯の切り口が白く、みずみずしいものが良品です。
冷蔵・冷凍での保存テクニック
キャベツを丸ごと保存する場合は、芯を円錐状にくり抜き、湿らせたキッチンペーパーを詰めて乾燥を防ぐのがポイント。
ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存すれば、約2~3週間鮮度を保つことができます。
カットしたキャベツは、切り口を湿らせたキッチンペーパーで覆い、乾燥を防ぐことが大切。
ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存すれば、約1週間鮮度を保てます。
キャベツを冷凍保存する際は、千切りやざく切りにして水気を拭き取り、冷凍用保存袋に入れて密封するのがポイント。
約3~4週間保存でき、加熱調理なら凍ったまま、生食なら自然解凍して水気を絞ると美味しく食べられます。
保存期間を延ばす下ごしらえ
キャベツを千切りにし、塩を振って軽くもみ、水気を絞ってから冷凍すると、食感を保ちながら保存できます。
また、ざく切りにしたキャベツを軽く茹でてから冷凍すると、調理の際に時短になり、甘みも増します。